12月9日に宮城県山元町の普門寺で炭焼きボランティアを行いました。
普門寺は震災直後からボランティアセンターを立ち上げて地域に貢献しているお寺です。
今回は、仙台明社の県南地区に住む会員さんによるボランティアでした。
住んでいる地域の方が、その地域のために自ら継続的に地域貢献を行う理想的な1つの活動だと思っています。
普門寺の坂野住職さんのメッセージを紹介いたします。
「東日本大震災で多くの犠牲者が出ました、あれから3年9ケ月経とうとしておりますが、毎年祥月命日に慰霊鎮魂の供養をさせて頂いています。その際、多くの竹灯篭が供養塔傍にあげらrます。その竹灯篭をお焚き上げさせて頂きそれを竹炭にし有用する。山元町、とりわけ地区住民の皆さんにお分けさせて頂き、住民との触れ合いを通し精神面また心の復興のきっかけづくりをさせて頂くことができたら有難いわけで、この地域から出て行かれた方々に、いつ戻ってこられてもいいような環境づくりをしていきたいと思っています。
その意味で、ただ単に炭を焼くことだけが目的ではありません。竹炭焼きが順調に進捗し竹灯篭をすべて消化された際は、間伐材や廃材を利用し木炭を仕上げる構想もあります。しかし、既存のドラム窯では容積が小さすぎます。そうなると、もっと大き目な粘土窯が必要となってくるでしょう。何度か繰り返していく過程でスキルアップされます。そこで本格的な炭焼き窯を造るとなりますと経費もかさんできます。したがって、よくよくは皆さんに廉価でお分けさせて頂くようにしたいと思っています。」
普門寺の周りは、あの日のままで荒涼とした景色が広がっています。それでも少しずつ帰って来る方がいるそうです。その方たちを暖かく迎えようと坂野住職はいつも作業着で地域奉仕を続けています。
竹炭焼きボランティア希望の方の連絡をお待ちしています。